2018年1月20日(土)

がん研究の今と未来:ゲノムデータの共有って何のため?膵がん編

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がん研究の今と未来:ゲノムデータの共有って何のため?膵がん編

がんは、DNA(遺伝子)の異常による病気です。人間の身体の細胞一つ一つの中に、そしてがん細胞の中にも、DNAが入っています。
このDNAには、私たちの身体を作るための情報が含まれています。人間を一人作り上げるために必要な情報全体のことを「ゲノム」と呼びます。

今、がんの解明や治療のために、このゲノムを調べる「がんゲノム研究」が注目されています。がんゲノム研究のめざましい進歩によって、病気と遺伝情報の関わりが急速に明らかにされつつあるのです。

しかし、たった一人のゲノムからわかることは多くありません。がんについてより深く調べるためには、何千人、何万人分ものゲノムデータを研究する必要があります。

そこで近年、複数の研究で得られた情報をまとめて、他の研究者も利用できることを目指す「データ共有」の取り組みが進められています。

一つ一つの研究で扱うデータは数十人分でも、データ共有によって、何十万人ものゲノムを調べられるようになります。そうすれば、より正確で役に立つ成果が、早く得られるかもしれません。
一方で、データ共有を進めるためには、セキュリティの確保や個人情報の保護も大切です。

「がん研究の今と未来:ゲノムデータの共有って何のため?」膵がん編 では、膵がん研究やゲノム研究の最前線で活躍される専門家をお招きし、治療や研究を巡るゲノムデータ共有の最新情報をお届けします(講演の部)。

さらに、私たちのゲノムデータが研究に使われたり、データ共有されることが、なぜ必要なのか?データ共有はどのように医療に役立つのか?どんな配慮が必要か?について、周りの参加者や第一線の研究者と気軽に語り合う場を設けます(対話の部)。出てきた論点は研究現場に役立てることを目指します。

この機会に、がん研究の今と未来はどうなるのか、私たちのゲノムデータが活用され社会や医療に還元されるにはどうしたらよいのか、一緒に学び、語り合ってみませんか?

日時
2018年1月20日(土)
場所
ハービスPLAZA 5階 会議室8+9+10号室
(大阪市北区梅田2-5-25)
アクセス http://www.herbis-kaigi.com/access/
(大阪駅、梅田駅より地下通路で直結)
対象
どなたでもご参加いただけます。
定員
70人
参加費
無料
主催
(科研費)システム癌新次元「ゲノム解析の革新に対応した患者中心主義ELSI」 聞イテミル・考エテミル「がん研究のためのゲノムデータ共有って何のため?」実行委員会
当日の流れ
1.講演の部 13時~14時40分(12時40分開場) 定員70名
 谷内田真一 氏(大阪大学)
  膵がんのゲノム研究の現在(仮)
 鎌谷洋一郎 氏(京都大学/理化学研究所)
  ゲノム研究のデータ共有(仮)
 高島響子 氏(東京大学)
  ゲノム研究のデータ共有における倫理的課題

2.対話の部 15時~17時頃
※膵がんの研究、特にゲノム研究やデータ共有について、
他の人達と一緒に考えたり、第一線の研究者と対話したりしてみたい!方向け(定員20名)
どなたでもお気軽にご参加ください

※対話の部は、講演の部の参加者のみご参加頂けます
※対話の部には「話しやすい場づくり」が得意なファシリテーターがつきますので、お一人でお気軽にご参加頂けます
※講演の部のみのご参加も可能です
備考
本企画は「聞イテミル・考エテミル?!『がん研究の今と未来:ゲノムデータの共有って何のため?』」実行委員会が,科研費「ゲノム解析の革新に対応した患者中心主義ELSIの構築」並びに「責任ある研究・イノベーションの実現に向けた日本の研究者と疾患当事者の関係構築」の支援で行います