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聞イテミル・考エテミル!?とは

心や体の謎を解き明かすことや日々の暮らしが快適なものになることを目指して、多種多様な研究開発が行われています。科学技術に携わる研究者とともに様々な人達が関わることで、より良い研究が進むことも多いのではないでしょうか。人の心や体に関わる研究、特に病気や障害の研究は、患者さん本人や家族、支援や教育、医療等に関わるみなさまの関わりが、とりわけ大切な領域です。

聞イテミル・考エテミル!?」には、3つの目標があります。
1つ目は、社会のみなさまひとり一人が、最先端の研究について聞き、それぞれの研究に対して質問したり意見を伝えたりする場をつくること。
2つ目は、研究を担うひとり一人の研究者が、研究開発の過程で、社会のみなさまひとり一人の声を聞き、研究テーマ、研究の進め方や結果の活用法などについて考える機会をつくること。
そして最後に、関心を持ってくださったひとり一人のみなさまと研究者の間で、それぞれの研究をテーマに、お互いにとってより良いコミュニケーションを生み、より良い研究へとつなげていくことです。

聞イテミル・考エテミル!?」が目指す「対話のある研究」は、社会のみなさまひとり一人が、そして研究を担うひとり一人の研究者が、研究する側、される側という枠組みを超えて、お互いの視点や価値観、目標や状況、そして研究や疾患について聞いてみて、考えてみて、そしてより良いものを作り上げることができるような研究です。なかでも、より良い成果、研究プロセス、研究目標づくりのための「協働」を意識した「研究への患者・市民参画(PPI)」が、最近、広がりを見せており、公的機関等でも取り組みが推奨されています。「対話のある研究」については、本ウェブサイト内の「対話のある研究について」をご覧ください。

聞イテミル・考エテミル!?」の企画は、ごく一部のメンバーを除くと、それぞれの企画や開催テーマごとに関心を持ってくださった方々で作った実行委員会(または実行委員会的なもの)で企画・開催しています。大半は、大学や研究機関に所属する研究者や実務担当者で、専門分野は、たとえば生命倫理、研究倫理、科学コミュニケーション、広報、科学史、医療社会学、公衆衛生、分子生物学、発達心理学、再生医学等です。費用面では、多くの場合は公的研究費、特に科学研究費補助金に支えられています。基本的に、「今、必要な方法を探るため」の企画のみを開催していますが、たとえば関連企画のような形でのコラボレーションも歓迎しています。

なお、本サイトの企画・運営は桑名亜紀、高島響子、高橋可江、三浦優生、Liu Yenyuの助言を受けて、主に和田濱裕之と東島仁が日本医療研究開発機構「治験・臨床研究の質の向上に向けた国民の主体的参加 を促すための環境整備に関する研究」(日本医師会)分担研究課題「治験・臨床 研究における患者・市民参画を推進する手法の確立」(東京大学)JSPS科研費JP17K18581と新学術領域研究(研究領域提案型)JP15H05913の支援のもとに行っています。「対話のある研究」の頁と掲載されているリーフレット作成には、中村征樹、高嶋佳代、武藤香織、三成寿作の意見も多く反映されています。他にも様々な方から有用なご助言を頂きました。

聞イテミル・考エテミル!?」の活動意義がある、つまり、このような場づくりや方法論を確立する作業が重要だと思う間は、細く長く続けたいと思っています。

2020年2月 文責 東島

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MAIL : ppie.jimu@gmail.com
東島 仁 (千葉大学)

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